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行く人も帰る人も
「さようなら」
知っている人も知らない人も
「こんにちは」
だってここは「逢坂の関」だもん。 |
| ■ 元歌 |
| これやこの 行くも帰るも別れては 知るも知らぬも逢坂の関 |
| ■ 解説 |
蟬丸という人は『今昔物語』や『平家物語』などに登場し、僧正遍昭(012番)はお琴を習ったことがあるらしいのだが、実在さえ確かではない。醍醐天皇の皇子で、盲目だったため逢坂の関に捨てられ、琵琶を弾きながら放浪したという話もある。いずれにせよ、逢坂の関のそばに住んでいたとか。
出典は後撰集。「関」というのは、今でいえば「駅」のようなもの。逢坂の関は、近江(今の滋賀県)と京都山城との国境にあって、京に出入りするには必ず逢坂の関を通らなければならなかった。この歌は声に出して読むべき歌でしょう。「行く」⇔「帰る」、「知る」⇔「知らぬ」、「別れ」⇔「逢う」という対立する言葉と、音の繰り返しがおもしろい。「物語の始まり始まり〜、ベンベンっ♪」・・って感じで、盲目の琵琶法師にはぴったりの歌だね。
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