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住の江の岸に
波は寄せ来る。
ぼくは夢の中でも君に逢えない。
夢の途中の
人目を避けて。 |
| ■ 元歌 |
| 住の江の 岸に寄る波よるさへや 夢のかよひ路人目よくらむ |
| ■ 解説 |
藤原敏行は中級官吏で三十六歌仙の一人。書道の達人でもあり、その腕前は弘法大師と並ぶというウワサも。一度死んで、生き返ってお経を書き、また死に直したという根性の持ち主。業平(017番)と仲が良かった。
出典は新古今集。「寄る波」→「夜」→「夢」→「夢のかよひ路」→「人目」と、なんだか連想ゲームのようだね。「住の江」は今の大阪住吉区の海岸。昔は夢に恋人が出てくるのは相手も自分のことを思っているからだと信じられていた。勝手に夢見られたほうはいいめーわくだっちゅーこともないこともない。
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