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人の心は、さぁてね、
わからないけどさ。
とりあえずふるさとの花は
昔と変わらぬ香りだね。
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| ■ 元歌 |
| 人はいさ 心も知らずふるさとは 花ぞ昔の香ににほいける |
| ■ 解説 |
紀 貫之は三十六歌仙の一人で、彼の書いた『土佐日記』は仮名による初の日記文学。官位は低かったが歌壇のリーダー的存在で、古今集編纂でも中心人物として活躍し、その仮名序を書いた。
出典は古今集。貫之が以前親しくしていた女性の家に久しぶりに行った時、その女性に「この家は昔のままなのに」と責められて、即興で作った歌。でも「花だにも同じ香ながら咲くものを植ゑたる人の心知らなむ」とやり返された。当時の歌壇のリーダーに歌でやり返すなんて、オンナもいい度胸だよね。この時代は機智と教養がなければ男女交際もままならないのさ。
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