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夏の夜は
宵のうちに明けてしまうよ。
あの雲のどのあたりで
お月様は宿をとったのかな?
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| ■ 元歌 |
| 夏の夜は まだ宵ながら明けぬるを 雲のいづこに月宿るらむ |
| ■ 解説 |
清原深養父は、元輔(042番)の祖父で清少納言(062番)の曾祖父。“古今調”の先駆的歌風を示した当時の代表的歌人だが、官位は低く生涯恵まれなかった。晩年は洛北に補陀落寺を建て隠棲。琴の名手でもあったようで、後撰集に「夏の夜、深養父が琴ひくをききて」という前書がついている歌が、兼輔(027番)や貫之(035番)に詠まれている。
出典は古今集。深養父さんはとても内気な人だったとか。夏の月夜だというのに、一人で琴を弾いて夜明かししてしまったみたい。いい人なのにね。絵は格子の窓から見える夏の夜明けの茜雲。これからラジオ体操に行って帰ってまた寝るっすよ。
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