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秋風に
パッとはじける草の露。
それはまるで
糸の切れたネックレス。
野原に光る真珠の玉だよ。
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| ■ 元歌 |
| 白露に 風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける |
| ■ 解説 |
文屋朝康は古今集成立前、九世紀末の歌壇の代表的歌人。六歌仙の一人である文屋康秀(022番)の子。父と同じく官位には生涯恵まれなかった。
出典は後撰集。高速シャッターで捕えた瞬間写真のような歌。古今集には「秋の野に置くしらつゆは玉なれやつらぬき掛くるくものいとすぢ」というやはり朝康の歌があって、こちらはちゃんと糸が繋がっているわけだ。それにしても親子で秋風が野原に吹いて来る歌だなんて、おもしろいねー。
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