 |
もうウワサになっちゃってるの?
ひそかに想いはじめたばっかりなのに・・・。
|
| ■ 元歌 |
| 恋すてふ わが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか |
| ■ 解説 |
壬生忠見は、三十六歌仙の一人で忠岑(030番)の子。村上天皇の天徳内裏歌合で、兼盛(040番)の歌と番えて僅差で敗れた。
出典は拾遺集。兼盛の歌は「忍ぶ恋」といってもどこか「気付かれて少しうれしい」感じがあるのに対して、忠見の歌は本当に「知られたくなかったのに!」という緊迫感がある。この切羽詰まった感じは彼の人生そのもので、歌の勝負に敗れた後、拒食症になって亡くなったと伝えられている。それほどまで歌の世界に“入魂”の人だったのよね。でもさ、その余裕のなさがもしかして敗因かもよ。
|