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久しぶりに会ったのに
ほんの一瞬。
あっという間に雲に隠れてしまった
お月様みたいね、あなたって。
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| ■ 元歌 |
| めぐりあひて 見しやそれともわかぬまに 雲がくれにし夜半の月かな |
| ■ 解説 |
紫 式部は『源氏物語』の作者として有名な大女流作家。藤原宣孝に嫁いで大弐三位(058番)を生んだ。夫の死後、和泉式部(056番)や赤染衛門(059番)とともに一条天皇の中宮彰子に仕えた。つまり、ダンナが死んでからバリバリ活躍したってこと。
出典は新古今集。幼馴染みの友人と偶然久しぶりに会ったのに、あまりゆっくりする間もなく彼女が帰ってしまった時のおなごり惜しい気持ちを詠んだ歌。本来の結句は「夜半の月影」。「月影」の方が物語的な情感があって、源氏物語の作者にはふさわしいと思うんだけど。恋人ではなくて、同性の女友達のことを詠んだというのも珍しい。
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