MOMOSHIKI 059
059

さっさと寝てしまえばよかった。

甘い言葉にうかうかと

夜更けに沈むお月様を

一人で見るなんて。

・・・ふんっ!

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■ 元歌
やすらはで 寝なましものをさ夜ふけて 傾くまでの月を見しかな
■ 元歌作者

赤染衛門(生没年未詳)

■ 解説

 赤染衛門は和泉式部(056番)、紫式部(057番)とともに中宮彰子に仕え、やはり当時を代表する女流歌人だった。母は平兼盛(040番)の妻だが離婚の後に生まれ、父親は兼盛ではないという噂も。
 出典は後拾遺集。この歌は藤原道隆に約束をすっぽかされた妹に代って、赤染衛門が詠んだもの。道隆は後に儀同三司母(054番)と結婚した男。けっこういいかげんなヤツなのよ。赤染衛門は後に大江匡衡に嫁ぎ、夫の死後も少なくとも80歳以上まで長生きしたとか。

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