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むかしは奈良の八重桜。
今日は京都で九重桜。
めでたし、めでたし。
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| ■ 元歌 |
| いにしへの 奈良の都の八重桜 けふ九重ににほひぬるかな |
| ■ 解説 |
伊勢大輔は三十六歌仙の一人で、中大臣能宣(049番)の孫。中宮彰子に仕え、紫式部(057番)の後輩だった。
出典は詞花集。この歌は彼女が彰子に仕え始めてすぐの頃、奈良から宮中に八重桜が献上され、紫式部の代りに新入りの彼女に歌の即詠が命じられた時に詠んだ歌。「万人感歎、宮中鼓動す」といわれるほどの喝采を浴びた。万葉集には「青丹よし奈良の都は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり」という歌があって、奈良から京へと文句無くおめでたい。
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