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今はもう「さよなら」と
せめてその一言を話したい。
その手段がこの世にないものか。
ないものなのかっ!
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| ■ 元歌 |
| 今はただ 思ひ絶えなむとばかりを 人づてならでいふよしもがな |
| ■ 解説 |
左京大夫道雅は関白藤原道隆と儀同三司母(054番)の孫。
歌の出典は後拾遺集。 この歌の背景には本当に悲しい恋のお話しがある。道雅は三条院の第一皇女である当子内親王と恋仲になったが、三条院はものすごく怒って二人の仲を裂いた。内親王は出家して尼になり早々に亡くなってしまい、道雅も出世の道を絶たれて生涯不遇のまま世を去った。この歌は彼女に会えなくなった道雅が悲嘆にくれて詠んだ歌。道雅は歌人ではないのだけれど、
この悲しい恋が歌を詠ませたというわけ。 |