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この悲しい世界に
もしも生き存えていたならば、
きっと今夜のこの月も
恋しく思い出すんだろうね。
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| ■ 元歌 |
| 心にも あらでうき世にながらへば 恋しかるべき夜半の月かな |
| ■ 解説 |
三条院は冷泉天皇の第二皇子で第六十七代天皇。30歳半ばで即位したが、在位中に二度も内裏が焼け、左大臣藤原道長の圧力もあり、たった5年で位を退いた。その翌年崩御。三条院はあの藤原道雅(064番)と当子内親王の恋に激怒した人。娘の恋路をじゃましたクソジジィではあるが、実際は彼自身とても悲運な人だった。
出典は後拾遺集。この歌は譲位を決意した頃に詠まれた歌で、肉体的にも失明に近い状態にあったらしい。悲しいかなこの月は間もなく沈む。
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