MOMOSHIKI 070
070

さびしくて

散歩に出かけてみたけれど、

どこもかしこもおんなじだ。

おんなじ秋の夕暮れだ。

<<・・BACK INDEX NEXT・・>>
■ 元歌
さびしさに 宿を立ち出でてながむれば いづこも同じ秋の夕暮
■ 元歌作者

良暹法師(生没年未詳)

■ 解説

 良暹法師は10世紀半ば天台宗祇園別当などを務めた叡山の僧。これを詠んだ頃には洛北大原に隠棲していた。
 出典は後拾遺集。秋の夕暮れの歌といえば、西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫たつ沢の秋のゆふぐれ」寂蓮の「さびしさはその色としもなかりけり真木たつ山の秋のゆふぐれ」定家の「見わたせば花ももみぢもなかりけり浦の苫屋の秋のゆふぐれ」の三夕の歌がよく知られているが、良暹法師の歌はその先輩。後の俳句に通じる“秋の夕暮れ”の世界。

top^
Copyright PIG-D'S, All Rights Reserved.

CHARACAN.COM