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さびしくて
散歩に出かけてみたけれど、
どこもかしこもおんなじだ。
おんなじ秋の夕暮れだ。
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| ■ 元歌 |
| さびしさに 宿を立ち出でてながむれば いづこも同じ秋の夕暮 |
| ■ 解説 |
良暹法師は10世紀半ば天台宗祇園別当などを務めた叡山の僧。これを詠んだ頃には洛北大原に隠棲していた。
出典は後拾遺集。秋の夕暮れの歌といえば、西行の「心なき身にもあはれは知られけり鴫たつ沢の秋のゆふぐれ」寂蓮の「さびしさはその色としもなかりけり真木たつ山の秋のゆふぐれ」定家の「見わたせば花ももみぢもなかりけり浦の苫屋の秋のゆふぐれ」の三夕の歌がよく知られているが、良暹法師の歌はその先輩。後の俳句に通じる“秋の夕暮れ”の世界。
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