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遠くの山に桜が咲いた。
さぁさぁみなさん、お静かに。
咲いた桜を霞ませないでね。
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| ■ 元歌 |
| 高砂の 尾上の桜咲きにけり 外山の霞立たずもあらなむ |
| ■ 解説 |
前中納言匡房は、漢学者大江成衡の子で赤染衛門(059番)のひ孫。大江家は代々学問の家で、匡房も幼少の頃から秀才という評判が高く、
白河院に認められて異例の出世をした。兵学にも優れ、八幡太郎義家の先生でもある。
出典は後拾遺集。この歌の「高砂」は地名ではなく「尾上」の枕詞で高い山という意味。「外山」は里に近い低い山。行尊(066番)は山に踏み入って桜に話しかけているが、匡房は都から山に呼びかけている。立場の違いが視点の違いか。
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