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この世に悲しみから逃れる道はない。
街を離れ深い山奥に入ってみても
鹿が悲しげに鳴いているんだよ。
逃げる道などないんだよ。
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| ■ 元歌 |
| 世の中よ 道こそなけれ思ひ入る 山の奥にも鹿ぞ鳴くなる |
| ■ 解説 |
皇太后宮大夫俊成、本名藤原俊成は、定家(097番)の父で千載集の選者。歌の家元である御子左家を創立し、歌壇の大御所として君臨した。
出典は千載集。友人たちが次々と出家してしまったので、俊成も出家したいと思ったのだが、家族を養うためにそれをあきらめざるを得なかったときに詠んだ歌。彼には四、五人の女性がいて、その間に十数人もの子供を作っちゃったんだから、ま、しょうがないわよね。
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