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一晩中
物思いにふけっている今日このごろ。
夜明けは来ない。
あなたも来ない。
ドアの隙間さえつれない感じ。
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| ■ 元歌 |
| 夜もすがら もの思ふころは明けやらぬ 閨のひまさへつれなかりけり |
| ■ 解説 |
俊恵法師は源俊頼(074番)の子で、17歳で父と死別。出家して東大寺の僧となった。洛北白河の別邸「歌林苑」は、身分の別なく歌人たちの集まる場となっていた。『方丈記』の作者である鴨長明は俊恵法師の弟子。
出典は千載集で、これは女心を詠んだ題詠。とはいえ、本当の女心はこんな甘いもんじゃあるまいよ。言葉に実感がないもんね。第三句を「明けやらで」とする本も多いが「明けやらぬ」のほうが若干ニュアンスがあっていいと思うけど。021番の素性法師の歌と合わせて「坊主の妄想2連発!」でどうかしら? |